「知覚過敏症」の講演会。
- 2018年03月12日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
3月も中旬に入り、最近は暖かい日の方が多いです。
そのおかげ(?)なのか、花粉が飛び交っているようで、くしゃみを連発し、目元に痒みが生じています。
先日、知覚過敏症の講演会があり、参加してきました。
診療を通して、「歯がしみるんです」や「冷たいものが飲めない」、といった症状を話される患者様は、以前に比べて多くなっているな、と実感しています。
虫歯で歯に穴が開いているなら、それもやむを得ないですけど、虫歯でないのに「強くしみている」症状の方は本当にツライと思います。
知覚過敏症は硬いはずの歯の表面、場所でいえば歯肉との境界あたりが、徐々に擦り減ってしまい、露出することなどが、「しみる」ことになってきます。
講師の吉川一志先生も、ご自身が学生の頃は、「歯ブラシの過度の当て方によって、擦り減るのが原因」と聴いていたとのことでした。
しかし、後に(2000年頃です)わかってきたことは「噛み合わせの圧力で、歯肉の境界に力が集中して、歯が擦り減っていく」という、まったく異なる原因でした。
違う理由が判明したことはありがたいのですけど、「しみる」症状がなかなか根絶しないのは、ある意味、やるせなさがあります。
液状の薬剤を被膜様にして歯面塗布するのがスタンダードですが、「重ね塗り」は5-6回に及ぶこともありながらも、なお沁みることがあったり・・・。
質問が出ていましたが、日常普通に取り上げられる内容なだけに、頭を痛める歯科先生が多くおられることは聴衆の多さで理解できました。
歯磨き粉の「シュミテクト」が多く種類を発売させているなかで、歯ブラシで口の中を発泡させた状態で、30秒含んでおく「イエテボリ。テクニック」なども教えていただきました。
「知覚過敏症は歯科医にとっての永遠の課題」、まさにそうだと思います。
吉川先生、ご講演ありがとうございました!