おすすめ映画作品14。
- 2018年05月22日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
暖かいを通り越して、暑くなってきました。
今日、クリニックの後片づけ時に蚊に刺されました。
確かに暑いですよね・・・。
今回は、久々の「おすすめ映画作品」の紹介です(前回は「レオン」でした)。
2016年公開の邦画、瀬々敬久監督の「64-ロクヨンー」。
1月の7日間で幕を閉じた昭和64年、外出した小学生が誘拐され、犯人の身代金要求に応じた末に殺害された事件、「ロクヨン」。
未解決のまま、14年が経過、時効まであと1年(当時の法律、現在は殺人事件の時効はないです)となった時点での群馬県警を舞台にしています。
この事件の被害者父親(永瀬正敏さん)と、捜査に関わっていた刑事(署内の異動を強いられ、広報担当になっています)を軸に物語が進んでいきます。
主役の広報官を演じるのは、佐藤浩市さん。
犯人を挙げることができず、空虚に時間が過ぎてしまっていることへの悔恨や、警察という組織のなかで決して事務的なだけではない業務へのしがらみ、こだわり・・・。
事件発生時の被害者実名を出さないことなど、報道協定で記者クラブと
衝突があったり、刑事をやってき人にはやるせなさを感じながら、懸命に職務を全うします。
家庭内では、高校生の娘がひきこもりの末、家出をして消息不明であったり、40代後半の設定になっていると思われる年齢だからこそ、の苦しみがあぶり出されています。
ロードショー時も前・後編を2期にわたって封切る、トータル4時間の重厚な内容で、それにふさわしいといえるぐらいなものが出演陣で。
三浦友和、奥田瑛二、椎名桔平、滝藤賢一、仲村トオル、緒方直人、吉岡秀隆、綾野剛、瑛太、坂口健太郎・・・、賛否があるとは思いますが、ベテランから若手まで実力派が、キャストに連ねています。
後半、被害者父親自らが公衆電話を利用した、古典的な方法で犯人を探し出していきます。
また、「ロクヨン」を模倣した、誘拐事件がなぜか発生して・・・。
ラストの小学生の娘さん(殺された方ではないです)が慟哭するシーンは、ある意味、生きていくうえでも、ものすごく残酷なものでした。
数日がかりで観られてもいいのでは、と感じ入る作品だと思います。