インプラントの骨移植の講演会。
- 2019年05月21日
春らしさを通り越して、暑さを感じる日もポツポツとみられるようになってきました。
患者様から「蚊に刺されました」との声をお聞きすることも・・・。
先日、インプラントにまつわる骨移植に関する講演会に参加してきました。
講師は大阪市の勤務医をされておられる、佐々木猛先生。
骨の再生療法ともいえる、「GBR」という手技で、講演で何度もお顔を拝見する先生です。
インプラントを埋入する箇所には当然、骨が必要なので、不足している部分には、どこからか代わりになるものを移植しなければならないわけで・・・。
人工骨や、反対側から採取したご自身の一部の顎の骨や、それらは様々です。
しかし、佐々木先生が行う移植する骨の量は多くて、安定させるためには材料の固定が必要になります。
メンブレンというコラーゲン膜を上手に利用しなければ、移植材料が感染を起こしますし、広範囲の骨再生処置は言葉で表す以上に難しいものがあります。
佐々木先生は、PRPという血漿成分に骨を混ぜ合わせて流動しにくい形にしたうえで、スクリューピンをタップした状態でメンブレン膜を被覆していました。
いたずらに移植箇所を触らない、先生の根底にある考えがとても反映されていました。
2時間の講演は、あっという間で、非常に勉強になりました。