歯の漂白、「ウォーキング・ブリーチ」。
- 2017年09月25日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
9月も終わりに近づき、すっかり涼しくなってきました。
日中こそ30℃超えがあったりしますけど、短い時間で、外に出なかったら、わからないままです。
夜は涼しさ満開なので、とにかく体調を崩さないように心がけています。
上前歯で、外傷(ぶつけた)や噛み合わせ過重が過ぎて、歯の神経が死んでしまケースというものに遭遇します。
神経が死んでしまっているから、局所麻酔なしでも削った際に痛みがない、患者様にとっては、一見都合が良いといえるかも・・・。
何度か歯の根の掃除を繰り返し行い、内部がキレイに改善すれば、無事終了となるはずなのですが、問題はここから。
歯が死んでいるので、だんだんと歯の色がくすんでくるのですね。
特に上前歯の真ん中、片側1本というのが、タチが悪いというのか、目立つのです。
これは先日もブログに書いた、上前歯箇所のインプラントでもある意味、同じことがいえます。
そこで、変色している歯を変える目的で、「漂白」の出番があります。
傷んだ歯の内側に穴を開けて、中に過酸化水素水とホウ酸ナトリウムを混ぜたものを綿球に浸して、入れ込みます。
これをフタした状態で待ち、1週間おきに交換。
けっこう早い段階で色が戻ってくれることが多いです。
保険診療では認められていないので、少し値が張りますけど、患者様にしてみると、歯の形をそのまま保った状態で色のみを戻すので、喜ばれることが多くあります。
ちなみに、ニシクリでは1万円ですが、保険外診療のかぶせ物比べると、かなり安いな、と実感しますね・・・。
ただし、色が戻ったからといって、長期そのままにしておくと、歯が破折したりするので、将来的にはクラウンなどかぶせ物にするのが得策だと思います。
忘れた頃にニーズがあるので、覚えておくほうがよい、治療の選択肢のひとつです。