骨粗鬆症患者様の外科処置についての講演会。
- 2015年09月7日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
9月に入り、雨が多くなりました。
まだ蒸し暑さがあったりですけど(よく蚊にかまれます)・・・。
しかし、秋はもうすぐそこなんでしょうね。
先日、大阪口腔インプラント研究会の講演会に参加しました。
今回は岸本裕充兵庫医大口腔外科学講座教授による「薬剤関連顎骨壊死」のお話をうかがいました。
骨粗鬆症のため、体の骨の代謝が芳しくなく、整形外科や内科から骨を強くする薬剤を内服されている方は多いと思います。
骨粗鬆症は潜在的な方も含め、日本で100万人程度だといわれています。
骨を強くする薬剤で、内服中の副作用で「抜歯など外科処置をすると、あごの骨が傷んでくる(顎骨壊死)」がみられるものにビスフォスフォネート薬剤があります。
薬の種類は大きく変わっていませんが、内服されている期間が長期化している方が多く、休薬のタイミングと外科処置回避の適応が難しいとのことでした。
例えば、薬を開始して数か月の方と、5年以上続いている方となら、同じ抜歯でもリスクが全然違うわけです。
また、整形外科や内科先生にしても、薬を休むと、骨が弱くなって骨折のリスクもある局面もあるので、どちらも悩ましい内容ではあります。
昨年あたりからビスフォス薬剤休薬中の代替薬として、「テリパラチド®」というホルモン薬が使用され出していて、可能な限り、歯科医科どちらの科も、リスクを前提に最善を尽くすという位置づけです。
ボクも以前、ご高齢の方対象としたニュースペーパーに、この内容の記事を書かせてもらったことがありました。
情報は早い段階で変わっていきます、アンテナを張って収集したいです。
岸本先生、久々にお会いしましたが、すっかり教授のご貫禄が漂っておりました。