高齢者の方とインプラント治療。
- 2015年11月2日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
11月になり、紅葉の秋が近づいてきました。
本物の紅葉には、もう少し時間が必要かと思いますけど・・・。
先日、大阪で日本口腔インプラント学会主催の技術向上講習会に参加しましたので、ご報告します。
専門医を対象にした講習会で、「高齢者とインプラント治療」がテーマでした。
現在、日本国内で75歳以上の方は全体の13%、これが10年後の2025年には18%、同じペースで2060年になる40%に達するそうで、加速度的に進んでいます。
心身共に元気な年齢でインプラントを埋入され、長らく検診に来られていた方が、病気や衰えで、寝たきりになられた際のインプラント部のケアが社会問題化しています。
埋入した先生が責任を持ってみられるケースが大半ですが、患者様が来院できなくなり、ご家族の方も当人がインプラント治療をされていることすら知らなくて、介護現場で混乱をきたす・・・といった光景が展開されるのです。
ネットワークを築いて、先生同士も連携をとることが大事、というのは現実的ではなく、ボク自身、他の先生が埋入されたインプラントの患者様を診させてもらう際、「どこのメーカーのやろう?」という疑問を消去するところから始まるのです。
先生すら行方知れずの場合もあり、非常に悩ましい問題です。
講師の先生からはシンプルな義歯のような構造にして、現場の方がわかりやすくケアできるように努めようと訓示されていました。
濃密な時間を過ごせましたが、どこかしら気持ちが引っ掛かる内容でした。