親知らず
なぜ親知らずを抜くのか?
親知らずは、歯並びの一番奥に存在し、成人になってから生えてくるケースが多いです。
昔と違い、今は固い物を噛まない食生活が主流なこともあり、顎が細くなり、親知らずが生えるスペースがなくなることにより、横向きに生えてきてしまうケースが多いです。親知らずが横方向に動こうとすると、隣の歯を押してしまい、痛みや歯肉の腫れを発現します。
また、生えてきても歯並びの一番奥にあるために、ブラッシングがしづらく、虫歯になりやすかったり、周りの歯肉が炎症を起こすこともあります。
レントゲンで親知らずの存在の有無を確認します。まだ生えていなくて、歯肉や骨に埋まっている場合もありますが、今は症状がなくても、今後、発現してくる可能性もあることを説明いたします。
当クリニックでは基本として、症状(痛み・腫れなど)が出た時点での親知らずの抜歯処置をおすすめしています。
※親知らず抜歯については事前に、処置方法・合併症(リスク)可能性などを記載した同意書にサインをしていただきます(別項に記載)。
親知らずは一般歯科では抜歯が出来ない症例もあるため、口腔外科専門医の開業歯科受診(すべてがこの限りではありません)をおすすめしています。
Q&A
- なぜ「親知らず」というの?
- 昔は今と違って、子供が独立(元服=現在の成人にあたるものが16歳だった)する年齢が早く、「親の手を離れた、親が知らない時期に生えてくる歯」ということで「親知らず」の名前がついたそうです。
- 痛くなくても親知らずは抜いたほうが良いの?
- 親知らずがレントゲンで診てまっすぐの方向に生えておらず横向きの場合は将来的に隣の歯を押してくることになる可能性が高いです。そうすると全体的に歯が押されてきて歯並びが悪くなることも考えられます。横向きに生えている親知らずは痛みがなくても抜いておいた方がベターだと思われます。