オーラルフレイルの講演会。
- 2019年04月16日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
満開だった桜も、風に吹かれて、雨に流されて、散りつつあります。
暖かさはさらに本格化してきており、日々過ごしやすさを感じますね。
先日、歯科医師会学術主催の講演会に参加しました。
東灘区と芦屋市とのコラボで、持ち回りで毎年開催している、このイベント。
今年は、「口腔機能から始まる健康イノベーション」のタイトルで、新潟大学教授の小野高裕先生にお話をしていただきました。
講演中、何度も出てきた言葉が「オーラルフレイル」。
フレイルは「虚弱」の意味があり、ボクは訪問歯科診療に出向いた介護医療の現場で、耳にしたのが最初でした。
虚弱にも「身体」や「精神」、「社会性」と様々で、高齢や認知症などで運動量低下からドミノ倒しで機能が落ち込んでいくことが分かってきています。
お口の機能においても「しっかり噛めない」、「飲食物を誤嚥する(むせる)」といった、「オーラルフレイル」が取り沙汰されています。
口腔機能低下と位置づけて、診断や検査、治療内容、と小野先生は病院での患者様との実例を交えながら、お話されました。
自己紹介のコメントのなかで、先生が芦屋市出身で、お父様が市内で歯科を開業されていた、と。
「20年以上も大学に在職していれば、もう開業でやっていけるとはとても思えない(すべての人に当てはまらないですよ)」、とお父様は継がせることを断念されたそうです。
懇親会でも旧知の先生がたと昔話で盛り上がっておりました。
小野先生、貴重なご講演ありがとうございました!