おすすめ映画作品16。
- 2020年04月28日
穏やかな暖かさが続いていて、気候的にはとても過ごしよいですね。
新型コロナウイルスは、日によって、感染者数の減少がみられ、前向きに捉えたい思いを抱きたくなります。
今回は、久々におすすめ映画作品の紹介です(前回は「羊たちの沈黙」でした)。
1985年米国公開の「アマデウス」、クラシックの天才音楽家、モーツァルトの半生を、彼をサポートする宮中音楽家サリエリの視点から描いています。
精一杯努力しながら、普通に評価される曲を作って、宮廷での安定した地位を築いてきたサリエリは、学校の音楽教諭といったイメージです。
モーツァルトは、ただ純粋に好きな音楽に向き合うなかで、数々の素晴らしい曲をいとも容易に作り上げていきます。
凡人と、神に選ばれた天才との、とてつもない才能の差が描かれています。
とはいっても、モーツァルトは音楽以外、社会常識も持ち合わせていない、無計画で借金まみれの人間で、役を演じる、トム・ハルスの下品で甲高い声の笑いが、ピッタリはまっているのです。
趣味のビリヤードテーブルの上で、前のめりの姿勢で、手玉を転がしながら、「フィガロの結婚」や「魔笛」といった、稀代のオペラ作品を生み出していく様は、史実に基づいたものなんでしょうけど、すごく印象に残りました。
だからこそ、平凡なサイエリにとって、モーツァルトが際立った嫉妬の対象になったのかもしれません。
時代背景を忠実に再現した作品だと評価されていることも納得です。