受験生の方の蜂窩織炎(ほうかしきえん)
- 2022年03月8日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
3月に入り、まだ寒さが残るなかで、暖かさが出てきました。
受験シーズンも終盤に差しかかり、大学は後期試験が残り、高校は公立入試が目前というところではあります。
にしクリには、今年も受験に臨まれる学生さんが、それこそ中学お受験から、大学や国家試験まで複数おられます。
これまでにも、中学入試や高校受験の直前に、虫歯が悪化して、お顔が腫れてしまう「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」に進行してしまった、学生さんを診させてもらったことが多々あります。
歯肉切開排膿させるにも、急性炎症が強すぎて、ガチガチに硬く腫れあがっており、先に抗菌薬(化膿止め)での消炎が必要になります。
この場合、もはや通常の内服薬(飲み薬)では改善せず、点滴による消炎を図ります。
受験を目前に控える状況のなかで、最短距離で解決させることを考えて・・・。
点滴も1日1回でOKなものを選び、腕や肘など(できるだけ利き腕でない側)の静脈へ翼状針を刺入して、100ml生理食塩水に混和したものを40分程度で滴下します。
おおむね3日程度続けるのが適するところで、腫れが柔らかくなったら歯肉を切開し、排膿路を確保します。
原因になった歯が保存できるならば根管治療(歯の根の掃除)になりますし、あまりに状態不良ならば抜歯を選択することになります。
タイミング悪く罹患してしまった、歴代の受験生の方々は、全員病状も改善し、志望校に合格しています(笑)。
人生の岐路で、少しでもサポートできることを感じる時かなと思います。
受験生の皆さんの朗報を祈念しています!