口角炎。
- 2016年01月11日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
連休もあり、まだお正月気分も抜けきっていないのでは、と思ったり・・・。
年明けから晴天続きで、暖かい毎日だったのが、ここ数日寒くなりだしたので、体調を崩したくないところです。
寒い時期になると、診療中でも、上唇と下唇の境目の部分の「口角(こうかく)」が切れておられる患者様に遭遇する機会が多くあります。
冬の乾燥によって皮膚表面に亀裂が入り、そこへ唾液が入り込んで、炎症を起こしてしまうわけです。
風邪をひくなどの体調不良からの免疫力の低下、口唇をよくなめてしまう習癖がある、など挙げられる原因は複数あります。
また、糖尿病や胃腸疾患、ステロイド長期投与などの既往歴のある方は発現率も高まります。
その他には、長く時間のかかってしまう歯科治療(複数の奥歯のブリッジのための切削や埋伏した親知らず抜歯などです)で、ご迷惑をかけることも・・・。
しかし、口角が一度切れてしまうとなかなか治りにくいのは、部位そのものが、話をしたり、食事をしたり、などの繰り返しの行為によって、生活上、休まる時間帯がないことが、大きく関与しています。
切れてしまった箇所の出血など症状が続く場合、治癒を促進させる目的で短期間のステロイド軟膏の塗布を行っていただくことが代表的な治療法です。
栄養バランスの偏りに対してのビタミン摂取(代表的なのはビタミンB2、B6、B12などのB群)
やリップクリームでの保湿が日常での予防対策になります。