おすすめ映画作品13。
- 2017年07月10日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
台風が九州地方を巻き込んで、大きな被害をもたらしています。
7時間で600mmの雨量は、凄まじい降り方だったことを物語っています。
早期に復旧することを祈念したいです。
今回は、久々に映画紹介をします(前回は「ビューティフル・マインド」でした)。
1994年仏米合作、リュック・ベッソン監督の「レオン」です。
ニューヨークで孤独に生活する、レオンは、依頼された「仕事」を完璧に遂行する、プロの殺し屋で、同じアパートの隣に住む少女マチルダに助けを求められ、匿うことになります。
物語そのものは、うら寂しい、殺伐とした内容のはずなのですが、ジャン・レノが演じるレオンと、マチルダ役のナタリー・ポートマンとの、奇妙な信頼関係が、作品そのものを際立てています。
マチルダの家族を情け容赦なく殺害する、麻薬取締官スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマンです)の異常さは、警察という冠をつけた、麻薬密売の、隠れた一員そのものを表現する、見事なキレっぷりでした。
マチルダが、レオンから銃の扱いを習うシーンや、ピザの宅配店員を装って、麻薬取締局に乗り込んでいく姿は、精神年齢の高さを意識して、存在感を強くしています。
後半、レオンを抹殺するため、多くの警官を動員し、アパートに乗り込む、スタンスフィールドが、突入部隊員を装ったレオンの行動を見抜いて、彼を追い詰めます。
狙撃され瀕死の状態となった、レオンがスタンスフィールドにしっかり握り渡した、金属のリング。
スタンスフィールドがすべての意味を理解した、その瞬間に起きる大爆発は、レオンの怒りを表しているようでした。
エンドロールで流れる挿入歌、スティングの「SHAPE OF MY HEART」に、哀しさがあります。
ジャン・レノの出世作ですが、ナタリー・ポートマンの、とても子役とは思えない雰囲気が、傑作にインパクトを与えています。