口臭
- 2016年02月18日
「口を通ってくる気体のうち、不快な匂い」の総称が口臭であり、その9割は口の中に由来するといわれています。ある程度の口臭は誰にでも認められ、加齢と共に強くなり、起床時や空腹時に高く、性差はみられません。
口臭の原因。
主な物質は、揮発性硫化物(Volatile Sulfur Compounds)であり、これを発生させるのは、主に口腔内の細菌です。
Porphyromonas gingivalisやPrevotella intermediaといった歯周病関連細菌が、口臭の原因菌でもあり、当然のことながら口臭の発生は、口の中の状態が反映されています。歯科疾患的には、歯周病や虫歯を認めたり、かぶせてある金属と歯の境界やブリッジの間などに歯垢が付着しやすくなって、口臭発生を助長させることになります。他にも、唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥するドライマウスも原因の一つにあげられます。
口臭の原因物質
揮発性硫化物
・硫化水素
・メチルメルカプタン
・ジメチルサルファイド
口臭を改善させるためには。
歯周病の治療を行ったり、舌に付着する「舌苔」を舌ブラシで除去したり、うがい薬などで、細菌の数を減少させることが有効です。細菌は、唾液が減少する就寝中に臭いを作り出すので、朝起きた時がもっとも口臭が強くなっています。舌を清掃するときは、朝起きたときの食事の前が有効です。舌清掃は1日1回が原則です。数回清掃したら冷水で洗い、舌苔が付着しなくなってきたら良好な状況です。