キシリトール
- 2016年02月18日
キシリトール
キシリトールは、主にとうもろこしの芯、白樺や樫などに含まれる「キシラン」という成分をもとにする天然の甘味料です。チューインガムに使用される多くが、フィンランドで生産され、最も砂糖に近い甘さを持ちながら、カロリーは砂糖の7割程度。いちごやほうれん草、カリフラワーなどの野菜、ベリー類などにも含まれています。
キシリトールの効果
口の中はその時の状態で、酸性になったり中性に近づいたりします。飲食をして、口の中が酸性(pH5.5以下)化すると、酸は歯の表面のエナメル質を溶かして「脱灰」させ、さらに進行し、虫歯になっていきます。逆に唾液が中性に近づくと、唾液を構成するイオンであるカルシュウムやリンが、エナメル質の溶けた部分を補修する「再石灰化」を起こします。キシリトールは口の中を中性に戻し、歯の再石灰化を促進させて、虫歯菌が酸を作りにくい状況にしてくれます。
ガムを噛むことによって唾液が増加して、口の中の汚れを洗い流したり、免疫力を高め、病気から身を守るための機能を高めます。
キシリトールの摂取
キシリトールを含むチューインガムは、食後や間食後などをメインに毎日続けると効果的です。ガムを噛む時は、出てきた唾液はすぐに飲み込まず、口の中にいきわたらせるようにすると、より効果的です。注意点は、一度に大量に摂取すると、お腹がゆるくなることがあるので、あくまでも毎日適量を摂り続けるように気を付けることです。キシリトールガムを食べているからといって、虫歯にならないわけではありません。歯をきちんと磨き、規則正しい食生活を送り、定期的に歯科検診を受診するなどしたうえで、キシリトールガムを摂取することが大切です。
キシリトールガムの選び方
パッケージにある成分表をチェックして下さい。キシリトール入りでも糖が含まれた商品はキシリトールの働きを打ち消してしまうことになるので、虫歯予防を期待する場合、糖分の入ってないものがおすすめで、「糖類0g」と書いてあれば安心です。