口内炎と前ガン病変・ガンとの鑑別
口の中のできもので、心配な場合は早くにご相談を!
口内炎が長引く、痛みが引かない、できものやしこりが出来ている場合はご遠慮なく受診して下さい。
口内炎は疲労が蓄積したり、栄養バランスが崩れて、発生することがあります。その場合は当クリニックでの生活指導や口の中の清掃、投薬治療を行います。また、合わない入れ歯を入れていると歯肉がこすれて、口内炎が出来ることもあります。
クリニックで処方する口内炎用の塗り薬や内服薬を使用しても、症状が改善しない場合などは、経過を確認したうえで、病変の一部を切除して、病理組織検査を行うこともあります。
病理組織検査は、切除した病変を顕微鏡で確認し、どんな疾患であるのか、また、悪性の有無を診断する、といったものです。
良性であれば局所麻酔での全摘出となるケースが多いですが、悪性あるいは悪性を疑う場合は、大学病院や市中病院口腔外科などの高次医療機関でのご紹介、処置のご依頼となります。
なかには当初は悪性と考えていなかった病変が、早い段階で変化がみられた(サイズが大きくなった、硬くなりつつあるなど)、といったケースもありますので、必要な限り、定期的な観察をおすすめします。口腔ガンのなかには進行が速いものもあり、ご自身だけで悩まれずに、「早期発見・早期治療」に努めましょう。
Q&A
- どのような口内炎であれば、悪いものを疑うのですか?
- 明らかに、形状がいびつ(周囲粘膜との境界がはっきりしないなど)で、白い色や赤くただれているものが、前ガン病変や初期ガンの所見だったりします。ご自身やご家族の方が外観を見た、という判断だけでは、いつまでも何も答えが出てこない、といったことが多いので、ご心配されているならば、早いタイミングでの受診をおすすめしています。
入れ歯(義歯)が粘膜に擦過してできる口内炎もありますので、入れ歯を装着されている方は、受診の際、必ず使用されている入れ歯をお持ちください。 - もしガンだった場合はどうするのですか?
- すみやかに入院施設のある口腔外科に紹介致します。にしまつ歯科クリニックの医師2名は神戸大学病院の口腔外科に勤務しておりましたので迅速に大学病院へ紹介する事が可能です。ご安心下さい。